新「KHS3000+」の運用設定とバックテスト
損切りを36pipに統一して利確を変化させてみる試み
これまで利確7pips・損切り56pipsと利確に対して最大損切り8倍で利用していたわけですが、フルストップ連発などの苦い経験もしています。今回はストップロスをなるべく抑えられないか、利確pipsに対して損切りpipsを数倍以下で何とかできないか、そうした観点で何パターンもテストをしてきました。パーフェクトな答えは無いと思いますが、弱点を埋めあえるようなポートフォリオにならないかあれこれ試してみると、損切り36pips程度あればどの通貨ペアでも一定の数値が出ることが判明。数字の並びや解かり易さも考慮し、損切り36pipsに対して利確値を6pipsピッチで変化させる5種(6・12・18・24・30)の組み合わせが妥当だろうと落ち着きました。
ヒストリーはDukascopyから2020年4月20日までを取得。テストのスプレッド設定はいつものようにEURUSD=20・USDJPY=20・EURJPY=25・GBPUSD=25・USDCAD=25・USDCHF=25。6通貨ペアを完全に同一パラメータ設定で行うことで過剰最適化を避け、個別には取引数が少ない設定でも全体で考えることで信頼性が増すというやり方です。
変化させるパラメータは赤枠の3つ
1.Poison30_TP6_xSL6(利確6pips・損切り36pips)
EURUSD | USDJPY | GBPUSD |
EURJPY | USDCHF | USDCAD |
2.Poison30_TP12_xSL3(利確12pips・損切り36pips)
EURUSD | USDJPY | GBPUSD |
EURJPY | USDCHF | USDCAD |
3.Poison48_TP18_xSL2(利確18pips・損切り36pips)
EURUSD | USDJPY | GBPUSD |
EURJPY | USDCHF | USDCAD |
4.Poison48_TP24_xSL1.5(利確24pips・損切り36pips)
EURUSD | USDJPY | GBPUSD |
EURJPY | USDCHF | USDCAD |
5.Poison48_TP30_xSL1.2(利確30pips・損切り36pips)
EURUSD | USDJPY | GBPUSD |
EURJPY | USDCHF | USDCAD |
1~5を組み合わせた総合レポート
取引数9102、PF1.56、勝率77%、最大DDはモンテカルロ95%をみて1200ドルですね、その他の詳細は画像をクリックしてご覧ください。やはり組み合わせることで安定感が増し、気になる最大停滞期間はもっとも少ない221日となりました。この組み合わせでの実際の動きはと言いますと、まずTP6とTP12が同じタイミングでポジり、その後少し深めのトリガーでTP18・TP24・TP30が同時に待機しています。うまく順行した際は6pipsごとに利確されてゆき損切りはそれぞれ36pips、サーバ時間の13:50までに決着しない場合は勝っていても負けていても強制クローズといった流れです。
Profile "6P30C_MDD1200"の配置とダウンロード
列が通貨別、行は上からTP6・TP12・TP18・TP24・TP30となります。
KHS3000+専用:6P30C_MDD1200(初期ロットはバックテストと同じ0.1Lotsです)
新バージョン「KHS3000+」リリースのお知らせ
2020年5月末日リリース予定!
前回テスト中記事からパラメータに多少の変更がありますが、今回も基本ロジックには手を付けておりません。ネーミングは微妙に変えて「KHS3000+」とします。
変更点
極端なボラティリティ期にはトレードしない
ボラティリティの高い状態でのトレード上位2~3%が回避されます
トレールシステムの廃止
利用していないトレール廃止でOrderModify系のエラー対策
Poison値の建て付け変更
30をデフォルト値として数字が大きくなるごとにトリガーが深くなる(10~60)
追加パラメータ
SBR:0:00時の何分前から0:00時まで稼働を止める(60以下のminit)
SAR:0:00時の何分後から稼働を始める(60以下のminit)
MST : 月曜の稼働開始時間(hour)
FET : 金曜の稼働終了時間(hour)
ASTD:FET時間以降に取引しない曜日(スワップ3倍Dayを避けるには"3")
削除パラメータ
BOJ1-8
ポイントは3点
①極端な高ボラティリティ期に手動で止めるかの迷いが不要(心配な方は止めてください)
②月曜午前と金曜午後を外すデフォルト設定でシームレスな運用・バックテストが可能
③スワップ3倍Dayの回避
6月からは完全入れ替えで稼働予定です
ただいま運用設定の鋭意検討を行っており、各バックテスト結果がまとまり次第お知らせします。原則としてEURUSD・GBPUSD・USDJPY・EURJPY・USDCHF・USDCADの6通貨ペアを完全同一設定にした上で、なるべくコツコツドカンにならないような、これまでより損切り値を抑えた設定を考えています。
2020年第2期のトレード結果(3/15~5/23)
myfxbook PF名\項目 | Profile(Lots) | 取引数 | 収支 | 全口座の元本合計 | 200万円 |
KHS 3000_s10_TitanFX-01 | 6P16C_MDD648×1.2 | 42 | -16686 | 2020年初期資産 | 375万6,318円 |
KHS 3000_s20_TitanFX-01 | 4P16C_MDD1032×1.3 | 45 | -40529 | 現在資産 | 352万1,160円 |
KHS 3000_s30_MYFX-US07-Live | 6P16C_MDD648×3 | 44 | -63480 | 収支 | -23万5,158円 |
KHS 3000_s30_TitanFX-02 | 4P4C_MDD331×3.1 | 13 | -48064 | 期待収益率設定 | 25% |
KHS 3000_s50_MYFX-US07-Live | 4P16C_MDD1032×0.9 | 54 | -51829 | 収益率 | -6.26% |
KHS 3000_s30_1_TTCM-Live | 4P16C_MDD1032×0.6 | 42 | -36149 | 進捗率 | -62.60% |
KHS 3000_s30_2_TTCM-Live | 6P16C_MDD648×0.9 | 38 | -19362 | 達成率 | -25.04% |
集計 | 278 | -276099 | 更新日 | 2020年5月23日 |
コロナ相場は言い訳になりませんが、2週間のお休みを取ったりでトレード数も少なめ、収支も大きくマイナスとなってしまいました。次期バージョンでの新設定を検討していますので今後に期待です。
myfxviewとの差異があります。これはついさっき判明したのですが、どうやら上表3番目の口座に誤スワップ事件があったようで、本来126円引かれるスワップが12600円引かれた後に差額の12474円がSwap Adjustmentとして調整入金されていた事に起因しています。損をしたわけではないですが、一旦計算が合わなくて慌てるしMyfx Marketsから何の説明もないのもどうなんでしょうかね。
※次期バージョンの「KHS3000+」は明日~明後日にはご案内できそうです。